症例紹介Case

治らない皮膚病?|川崎市多摩区のトレア動物病院

川崎市多摩区、宮前区、高津区、麻生区、狛江市、調布市みなさんこんにちは。 神奈川県川崎市のトレア動物病院の院長の佐藤です。 今回は、犬猫の治らない皮膚病(ステロイド皮膚症)の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

皮膚科のセカントオピニオンの理由で最も多いものが、「治療をずっと続けているけど治らない」というものです。犬アトピー性皮膚炎やマラセチア皮膚炎、食物アレルギー性皮膚炎などの患者さんも多いのですが、意外と多いものが「治療に用いている薬の副作用によるもの」です。その代表的なものがステロイドを含む外用剤の塗布によって生じる「ステロイド皮膚症」です。

このワンちゃんはステロイドを含む外用剤を、この鼠径部に3ヶ月にわたってずっと塗布してきました。ご覧のように皮膚の赤みと黒ずみ(色素沈着)がみられます。

ステロイドの外用剤の中には皮膚を萎縮させ、色素沈着をもたらすという副作用が強く出るものもあります。それに気が付かず長期にわたって塗布を続けると、結果として皮膚の萎縮、赤み、色素沈着を伴う「ステロイド皮膚症」が生じます。

このワンちゃんはステロイドを含む外用剤を、この鼠径部に3ヶ月にわたってずっと塗布してきました。ご覧のように皮膚の赤みと黒ずみ(色素沈着)がみられます。

ステロイドの外用剤の中には皮膚を萎縮させ、色素沈着をもたらすという副作用が強く出るものもあります。それに気が付かず長期にわたって塗布を続けると、結果として皮膚の萎縮、赤み、色素沈着を伴う「ステロイド皮膚症」が生じます。

治療法としては至ってシンプルで、「ステロイドを含む外用剤の使用を中止する」だけです。この写真は外用剤中止から1か月後のものになります。まだ色素沈着は残りますが、2,3ヶ月後には綺麗な状態に戻っていきます。もし塗り薬をずっと塗っているのに治らない皮膚病があれば、もしかしたらこのステロイド皮膚症かもしれません。

クリニック紹介はこちらクリニック紹介はこちら