

ワクチンVaccine
狂犬病ワクチン・犬混合ワクチン・
猫混合ワクチン
愛犬や愛猫に大切なワクチンについてAbout vaccine
われわれの身の回りには様々な病原体が存在し、この病原体が感染を起こすと病気になったり、ひどい場合はそれにより死に至ることがあります。しかし、われわれ動物のからだには一度入ってきた病原体が再び体の中に入ってきても病気にならないようにするメカニズムがあります。これを免疫といい、一度入ってきた病原体を覚え、再度病原体が体に侵入してきた際にすぐにそれらを攻撃し、病気にかからなくする、あるいはかかっても重症化しないようにできているのです。
          この免疫の仕組みを利用したものが”ワクチン”です。ワクチン(の注射液)の中には弱らせたり、死活させた病原体が入っています。これらを接種することにより、発病のリスクが無い状況のもとで病原体を認識・学習し免疫を作り出すことができるのです。犬および猫のワクチンには以下の様な種類があります。
当院のワクチンの
種類について
      犬のワクチン接種について
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                狂犬病ワクチン狂犬病ウイルスはほぼ全ての哺乳類に感染をし、狂犬病を発病してしまうと有効な治療法はなく致死率100%という非常に恐ろしい病気です。 
 日本においては1957年以降の発生は認められていませんが、あくまで人および飼育されている動物に認められていないだけで、もしかすると人里離れた場所に棲息する野生動物間ではまだウイルスが存在している可能性もあります。現に50年以上も狂犬病の発生が認められなかった台湾で2013年に野生動物間での感染が認められました(延べ390頭の野生動物)。また、現状の輸入検疫においてはすべての哺乳類に対して狂犬病の検疫を行っているわけではないので、海外からいつ狂犬病ウイルスを保有した動物が入ってきてもおかしくない状況です(2002年にはボリビアでハムスターの狂犬病発症例が認められています)。 
 なぜ犬だけに接種が必要なの??と思われますが、200年以上様々な策を講じても撲滅することのできなかった狂犬病が1950年の狂犬病予防法の制定後、飼い犬の登録および予防接種の義務化、野犬の抑留などによりたったの7年で撲滅できたからです。確かに当事は猫における感染も認められていましたが、日本国内の狂犬病の流行においてはそれだけ犬が重要な役割をもっていたという事になります。
 狂犬病ワクチンによくないイメージ(副作用が多いなど)を持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、アレルギーなど副反応の発現率は実のところ混合ワクチンの1/2〜1/7と、非常に低くなっています。当院開業後も狂犬病ワクチンで具合が悪くなったワンちゃんは1頭もおりません。 狂犬病ワクチンはいつ頃受ければいい?狂犬病予防法により生後91日以上の犬においては1年に1度の接種が義務付けられています。 
 子犬のうちはこの他に混合ワクチンの接種も必要となるため、スケジュールの調整が必要となります。
 詳細についてはご来院の際にご案内させて頂きます。
 成犬においては毎年4月1日~6月30日の間での接種が必要になります。
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                犬混合ワクチン5種混合ワクチンに含まれる感染症は犬同士の直接的接触、咳・くしゃみなどの飛沫、排泄物を介して感染をするもので、どんなライフスタイルの犬でも接種が推奨される最低限のワクチンです。 
 7種混合ワクチンに含まれるレプトスピラ感染症は主にネズミなどの野生動物が媒介するもので、感染動物の尿で汚染された水・土壌を介して感染をします。国内の発生は散発的ですが、農地・水田や河川周辺などに発生が多くみられる傾向があります(2018年大阪のとある河川周辺で犬の集団発生がみられました)。キャンプによく行かれたり、川遊びなどをする機会が多いワンちゃんは接種を推奨致します。 ワクチンにより予防できる感染症- 
                          5種混合ワクチン<5種類のウイルス性感染症>- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬アデノウイルス1型感染症
- 犬アデノウイルス2型感染症
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
 
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                          7種混合ワクチン<5種類のウイルス性感染症>- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬アデノウイルス1型感染症
- 犬アデノウイルス2型感染症
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
 <2種類のレプトスピラ感染症>- Leptospira interrogans serovar Canicola
- Leptospira interrogans serovar Icterohaemorrhagiae
 
 混合ワクチンはいつ頃受ければいい?子犬の場合生後6〜8週齢で初回のワクチン接種を行い、その後16週齢またはそれ以降まで4週間隔で再接種をし、 
 さらに生後26〜52週齢間に追加接種を行います。  成犬の場合- 5種混合ワクチン 生後26〜52週齢に接種したワクチンより3年毎に接種
- 7種混合ワクチン 生後26〜52週齢に接種したワクチンより1年毎に接種
 *2015年に改定されたWASAVA(世界小動物獣医師会)によるワクチネーションガイドラインに則った接種プログラムを実施しています。 
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猫のワクチン接種について
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                猫混合ワクチンヘルペスウイルスとカリシウイルス感染症はくしゃみ、咳などの飛沫を介して、あるいは直接接触により感染をするもので、いわゆるネコ風邪の原因となるものです。 
 パルボウイルス感染症は感染動物の排泄物を介して起こり、血液中の白血球数の減少および腸炎から敗血症という状況を引き起こしやすい致死率の高い感染症です。 ワクチンにより予防できる感染症3種混合ワクチン <3種類のウイルス性感染症>- 猫ヘルペスウイルス感染症
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫パルボウイルス感染症
 混合ワクチンはいつ頃受ければいい?子猫の場合生後6〜8週齢で初回のワクチン接種を行い、その後16週齢またはそれ以降まで4週間隔で再接種をし、 
 さらに生後26〜52週齢間に追加接種を行います。  成猫の場合- 生後26~52週齢に接種したワクチンより3年毎に接種
 *2015年に改定されたWASAVA(世界小動物獣医師会)によるワクチネーションガイドラインに則った接種プログラムを実施しています。 
ワクチン接種時の注意点
ワクチン接種後は一時的に発熱や体調不良がみられる場合があります。
また、接種後30分〜顔面の腫脹や痒みなどを伴うアレルギー反応を起こすことがあるため、
1日様子をみていられる日の午前中に接種するよう願いしております。
ワクチン接種の流れFlow
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              1受付・問診当日の体調やこれまでのワクチン接種歴およびアレルギー体質の有無などについてお伺い致します。  
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              2身体検査安全にワクチン接種ができるか入念に身体検査を行います。  
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              3ワクチンの接種主に右か左の太ももの部位に接種をします。 
 狂犬病ワクチンは接種後に少ししみるかもしれません。 
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              4お会計診察が終わりましたら、受付にてお会計をします。準備が整いましたら順番にお呼びしますので、待合室でお待ちください。 
 お会計の際、診察券をお返しします。 
完全予約制について
患者様をお待たせすることが無いよう診療は、完全予約制です。事前(当日でも可)にご予約のうえご来院下さい。ご予約がなくても診療時間内であればいつでも診療させて頂きますが、ご予約の方に比べ待ち時間が長くなる可能性があります。

 
        




 
      