消化器科Gastroenterology

よく吐く・下痢をする・食欲がない

愛犬や愛猫にこんな症状はありませんか?Question

このような症状が見られたら、
消化器科の病気の可能性があります。

  • よく吐く
  • 下痢をする
  • 食欲がない

こんな病気の
可能性があります
Sickness

犬の消化器科の
病気について

  • 急性膵炎

    なんらかの原因により膵臓に急性の炎症が起こり、嘔吐、食欲不振、腹部痛などの症状が生じる病気です。高脂肪食の摂取など明らかな原因が認識できる場合もありますが、殆どの場合が原因不明です。
    軽症から激症型まで症状の程度の幅はありますが、数時間のうちに悪化傾向を示す劇症型は専門知識を有した病院で治療を受けないと命の危険が生じることもあります。診断は臨床症状、血液検査や画像検査などにより総合的に行います。
    殆どの症例で3日から14日間の入院治療が必要となるのが一般的です。

    こんな症状がある愛犬は、急性膵炎の可能性があります

    • 嘔吐
    • 食欲がない
    • 腹部を痛がっている
  • 感染性腸炎

    犬の下痢・嘔吐で最も一般的な原因が感染性腸炎です。感染性といいましても食中毒のようにウイルスや病原菌およびその毒素を経口的に摂取して発症するものは少なく、その殆どが冷えやストレスなどにより腸内細菌のバランスが乱れ悪玉菌が増殖することにより起こります。症状は炎症が起こる部位により異なり、小腸に炎症が生じると食欲不振や下痢・嘔吐が、大腸に炎症が生じると少量頻回の下痢や下痢の周囲にゼリー状のものが付着するなどの症状がみられます。エコー検査や糞便検査を行い、特定の細菌の増殖やそれに対応するように出現する白血球の存在により診断を行います。

    感染性のものではありますが治療にはあまり抗生物質を必要としない場合が多く、当院においては薬剤耐性菌の発現を懸念して極力最初の治療からは抗生物質を使用しないようにしております。
    多くの症例で整腸剤程度の治療で3,4日以内に症状が改善しますが、この期間内に症状の改善が見られない場合は抗生物質を追加で投与していくことになります。

    こんな症状がある愛犬は、感染性腸炎の可能性があります

    • 食欲がない
    • 下痢
    • 嘔吐

猫の消化器科の
病気について

  • 消化器型リンパ腫

    リンパ球という白血球の1種が主に小腸に腫瘍を形成することにより起こる病気です。
    中年以降の猫で慢性的な下痢・嘔吐がみられ、一般的な治療に反応しない場合はこの消化器型リンパ腫に罹患している可能性があります。エコー検査や細胞診、組織検査などにより診断を確定していきますが、この中でもエコー検査が非常に有用な診断補助となり、エコー検査なくして消化器型リンパ腫の診断は不可能といっても過言ではないくらい重要なものです。
    治療においては抗癌剤治療が主軸となりますが、補助的に外科的な病巣の切除を行うこともあります。

    こんな症状がある愛猫は、消化器型リンパ腫の可能性があります

    • よく下痢をする
    • よく吐く
  • 腸閉塞

    オモチャ、紐、タオルなどの誤食により腸が閉塞してしまう病気で、好奇心旺盛な若齢の猫に比較的多くみられます。
    原因となるものを誤食してから1,2日後あるいはまれに数日後に突然の食欲廃絶、嘔吐、元気がなくなりずっとうずくまるなどの症状が発現し、みるみるうちに状態が悪化していきます。
    治療には内視鏡や腸切開による異物の摘出などの外科的治療が必要となりますが、発症から治療までに時間を要してしまうと腸が壊死してしまい、治療が複雑化してしまいます。診断にはエコー検査が非常に有用で、以前はバリウム検査などを行っていましたが、現在は精度の高い超音波機器を用いれば殆どの異物による腸閉塞はエコー検査で診断ができます。

    こんな症状がある愛猫は、腸閇塞の可能性があります

    • 食欲がない
    • 嘔吐
    • 元気がない

当院の消化器科の治療特徴Feature

  1. 1

    エコー検査を活用します

    消化器系疾患の診断においてエコー検査は非常に有用で、当院では年間300件以上のエコー検査を実施しています。

  2. 2

    内視鏡検査も実施可能

消化器科の病気治療の流れFlow

  1. 1受付・問診

    どんな症状が?いつから?どのように進行してきたか?気になる症状の経過について注意深く問診を聴取致します。

  2. 2身体検査

    全身の身体検査の後、慎重に腹部の触診を行います。

  3. 3検査の実施

    思い込み、決め付けによる誤診を防ぐため、診断を確定するための検査を実施します。消化器系の疾患においては必ずと言っていいほどエコー検査を行い、その他必要に応じて血液検査やレントゲン検査なども実施します。

  4. 4治療法のご提案・治療

    いかなる場合においても動物が感じているであろう苦痛を速やかに緩和できる治療法を第一にご提案します。即効性のあるもの=強い治療ではありませんが、治療には副作用などデメリットも伴います。治療に伴う飼い主様の不安を払拭できるように十分な説明をし、その上でご安心・ご納得頂ける治療を実施させて頂きます。

  5. 5お会計と次回予約

    診察が終わりましたら、受付にてお会計をします。準備が整いましたら順番にお呼びしますので、待合室でお待ちください。
    お会計の際、診察券をお返しします。
    お薬がある場合はこの時に説明させていただきます。
    また、次回予約が必要な場合は、次回の予約をお聞きします。

完全予約制について

患者様をお待たせすることが無いよう診療は、完全予約制です。事前(当日でも可)にご予約のうえご来院下さい。ご予約がなくても診療時間内であればいつでも診療させて頂きますが、ご予約の方に比べ待ち時間が長くなる可能性があります。

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