猫の腎臓病|初期症状・治療・IRISステージとサプリメント活用|トレア動物病院
🐱猫の腎臓病|慢性腎臓病(CKD)とそのケア
初期症状・原因・IRISステージ・治療・サプリメントまで獣医師が解説
こんにちは、川崎市多摩区生田(中野島)のトレア動物病院です。
猫の高齢化とともに増加しているのが「慢性腎臓病(CKD)」です。早期はほとんど症状が見られないため、飼い主さんが気づいたときにはかなり進行していることもあります。
この記事では、猫の腎臓病について、原因・症状・IRISステージ分類・治療・自宅ケア・サプリメントまで幅広く解説します。
📊 IRISステージ分類とは?
国際獣医腎臓学会(IRIS)は、猫の腎臓病をステージ1〜4に分類しています。これは血中のクレアチニン値やSDMA(早期腎機能マーカー)に基づいて、病気の進行度を客観的に判断するための指標です。
ステージ | クレアチニン(mg/dL) | SDMA(μg/dL) | 主な特徴 |
---|---|---|---|
ステージ1 | <1.6 | >14 | 検診での発見レベル。臨床症状なし |
ステージ2 | 1.6–2.8 | 15–25 | 多飲多尿、軽度の体重減少など |
ステージ3 | 2.9–5.0 | 26–38 | 嘔吐・脱水・食欲不振・貧血など |
ステージ4 | >5.0 | >38 | 重度の尿毒症。終末期管理が中心 |
🔬 検査と診断方法
- 血液検査: BUN・CRE・リン・SDMA・電解質バランスなど
- 尿検査: 比重・たんぱく・UPC比(タンパク尿の評価)
- 超音波検査: 腎臓の形状・萎縮・腫瘍や結石の有無
💊 治療とケア
腎臓病の治療は「完治」ではなく「進行の抑制・症状のコントロール」が目的です。
- 腎臓療法食(低リン・低タンパク・ナトリウム制限)
- リン吸着剤(高リン血症の予防)
- 皮下補液(脱水予防)
- 降圧剤、制吐剤、整腸剤などの補助療法
🧴 サプリメントの活用
食事や薬だけでなく、サプリメントを活用することで猫のQOLを高めることができます。
- アンチノール プラス: 抗酸化作用・細胞保護・抗炎症効果があり、腎臓の慢性炎症軽減が期待されます。
- レンジアレン: リン吸着成分入り。ごはんにかけて使用可能。
- プロバイオティクス: 腸内フローラを整え、尿毒症物質の吸収を抑制。
これらは病期や体質に合わせて組み合わせることが大切です。当院ではご相談に応じて個別にご提案しています。
🏠 ご家庭でできるケア
- 飲水量と尿の量を毎日チェック
- 体重・食欲の記録を習慣に
- おしっこの状態を清潔なトイレで確認
- 7歳以上は年2回の健康診断を
📞 ご相談はトレア動物病院へ
小さな変化が大きな病気のサインかもしれません。気になることがあればお気軽にご相談ください。
- 📍 川崎市多摩区生田(中野島)
- 📞 電話番号:044-396-1100
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