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犬の下痢と血便、どう見分ける?症状別・原因と受診の目安を徹底解説|トレア動物病院

💩犬の下痢と血便、どう見分ける?
症状別・原因と受診の目安を徹底解説

こんにちは、トレア動物病院です。

「うちの子が下痢している…」「便に血が混ざってる…」そんな経験はありませんか?
犬の便は健康のバロメーターとも言われ、体調の変化をいち早く知らせてくれるサインです。

この記事では、犬の下痢や血便の種類・考えられる原因・病気の可能性・受診の目安・治療法まで、獣医師の視点から分かりやすく解説します。犬の下痢・血便の見分け方と原因チャート


📌下痢と血便の違いとチェックポイント

▶️【下痢】の種類

  • 水様便:完全に水状で脱水リスクが高く、早めの処置が必要です。
  • 軟便:形はないが柔らかい。消化不良や軽度の腸炎が原因のことも。
  • 脂肪便:白っぽくテカテカ。膵外分泌不全などの消化吸収異常も疑われます。

▶️【血便】の色別判別法

  • 鮮血:赤い血。大腸や肛門に近い部分での出血が疑われます(例:大腸炎、肛門裂傷)。
  • 黒色便:タール状の黒い便は、胃や小腸など上部消化管の出血の可能性があります。

🔬症状別に考えられる病気と原因

1. 急性の下痢(突然・激しい)

  • 感染症:パルボウイルス(子犬に多い)、ジアルジア
  • 誤食:人の食べ物、中毒物(ネギ・チョコなど)、異物
  • 環境変化:引越しや旅行などストレスによる自律神経の乱れ

2. 慢性の下痢(2週間以上続く)

  • 炎症性腸疾患(IBD):免疫の過剰反応
  • 食物アレルギー:特定タンパクや添加物への反応
  • 腫瘍:大腸がん、リンパ腫など

3. 血便がある場合

  • 細菌性腸炎:サルモネラ、カンピロバクターなど
  • 重度の寄生虫症:鉤虫などは腸管を傷つけ出血を起こします
  • ストレス性大腸炎:特に若齢犬・神経質な子に多い傾向があります

🩺どんな時に動物病院を受診すべき?

次のような症状が見られたら、迷わず受診をおすすめします:

  • 何度も下痢や血便が出る
  • 元気がなくぐったりしている
  • 食欲がない、嘔吐を伴う
  • 子犬・高齢犬の下痢
  • 便が黒くタール状

便の写真・現物・食べた物の情報を持参いただけると、診断がスムーズです。


🏥トレア動物病院での対応

当院では、以下のような診断・治療を行っています:

  • 便検査(寄生虫・細菌・消化具合)
  • 超音波検査で腸の動きや異常を確認
  • 血液検査で脱水・感染・内臓の状態を把握
  • 食事療法・プロバイオティクスの処方
  • 重症例には点滴・入院管理も対応

🌟よくあるご質問

Q. 一度だけの下痢なら様子を見ても大丈夫?
A. 元気・食欲があり、下痢が軽度であれば様子を見ても良いですが、2回以上続く場合は受診をおすすめします。

Q. 整腸剤を飲ませても大丈夫?
A. 市販のものより、獣医師処方の整腸剤の方が安全・効果的です。無理に食べさせるのはNGです。


🎯まとめ

  • 犬の下痢・血便は「よくあること」でも、「重大な病気のサイン」かもしれません
  • 便の色・状態・頻度を日々チェックしましょう
  • 特に子犬・高齢犬の便変化はすぐに相談を!

🐶 トレア動物病院では、便の異常や消化器トラブルに関するご相談を随時承っています。
「ちょっと心配かも…」という段階でも、お気軽にご相談ください。

📞 ご予約:044-396-1100

🌐ホームページはこちら → https://torea-ah.com

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